日帰り名古屋

名古屋のギャラリー HAMに行ってきた。時間がかかったけど、やっと個展で見せたいものをまとめ、話して、会期が来年二月に決まる。今回は会期中に近くの公園でささやかなパフォーマンスをしたく、いくつかピックアップしておいた公園もまわった。ギャラリーからは少し歩くものの、場所が圧倒的に生きていた今池西公園に決める。となりが大好きな書店であるちくさ正文館なのも一方的に心強い。なにか初めてのことで心細かったら、勝手な思い込みでも、小さな信頼やわずかな追い風を感じて積み重ねていくしかない。物と映像と行為と時代性の交差する場所としての展覧会が実現できたら、ずっと発表に向けて進めず悩んだ時間が報われると思う。

朝早く着いたその日は、豊田市美のリヒター展へ。絵画の場合、空間が良いとそれは透明化して、本当に絵画が成していることを見るのに集中できるのだとしみじみと知る。リヒターの作品の場合は、そこにもう一度空間を取り込むから、二重に空間が良いことが大事だった。ただ実物の前に立てば見えるとは限らず、それぞれの作品に適切な距離がある。リヒターは通常では見えにくいと感じる位置こそ見える位置なのかもしれない、などと身体をつかって探していくことは、展覧会でしかできないこと。そのうえで、今回ビルケナウの良さが他の作品ほどはわからなかったことが、自分に残る経験としてよかった。岐阜県美の前田青邨も見たくて、事前に乗り換えを調べていたものの、全然そんな時間はなかった、青邨…。

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